総合病院は、身近にあるクリニックと比べると規模が大きく、精密な検査や手術などが行われています。また、複数の診療科が存在することから、総合病院を支える職種も多種多様なのが特徴です。
まず、病院といわれて頭に浮かぶのは、医師の存在ではないでしょうか。患者の診療や治療をメインとする臨床医は、総合病院の中で欠かせない役割を担っています。
次に、患者の看護や医師の診療補助を行うのが、看護師や准看護師です。総合病院では診療以外に、入院患者に対しての看護もあることが無床クリニックとの違いとして挙げられるでしょう。そのほか、日本では女性だけが取得できる助産師や、薬を専門的に取り扱って調剤や薬の説明を行う薬剤師が存在します。
病院に初診で行くと、患部を確認するためにレントゲンを撮った経験がある人もいるかもしれませんね。そうした放射線を使用した医療機器を取り扱うのが、診療放射線技師です。また、心電図や血液検査などでは臨床検査技師、人工透析などの装置の保守や操作には臨床工学技士がいます。
事故などで手術や骨折を経験した後のケアとして、リハビリテーションは欠かせません。ここでは、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士が活躍しています。また、精神面の問題を抱える患者の支援を行う臨床心理士もいます。
総合病院での入院患者に対し、食事面から療養をサポートするのが管理栄養士や調理師です。さらには、カルテ管理や医療費の計算、および窓口業務では医療事務が活躍しています。このように、総合病院で働く職種は多岐にわたるのです。